悩んだ末に、Seesaaブログではなく、はてなダイアリーを選んでみた。

これまでSeesaaブログで5つのブログを作ってみたが、どれも嫌になって止めてしまった。


それぞれコンセプトとか結構詰めて、それなりに時間をかけて作りこんでいったのに、
書いている内に段々つまらなくなっていってしまったのだ。


何が問題だったのだろう?
自分なりに分析してみた結果二つの問題点が出てきた。


一つは、テーマを絞りこみすぎてしまったこと。
テーマを絞ってしまうと、書けることが制限されてきてしまい、
自由に書きたいことが書けなくなってきてしまう。


例えば、「中央線沿線のラーメン屋食べ歩きブログ」というブログを作ったとすると、
最初のうちは、吉祥寺とか立川にカメラ片手に勇んで繰り出して行くかもしれないが、
その内、小田急線のラーメンとか、あるいはラーメンじゃなくてインドカレーとか紹介したくなってきた時に、
ブログになかなか書きづらいので、不満が出てきてしまうのである。


二つ目は、動機の問題。
私はアフィリエイト目的のブログも作ったことがあるのだが、これも失敗だった。


自分が気に入った商品の良さを心をこめて書いていけば、
おのずと結果は出るだろうと思っていたのだが、考えが甘かった。


本当にアフィリエイトで成果を上げようと思ったら、
注文率をアップさせるための「売れる文章」を書かないといけない。
問題点を提起し、それを解決する商品を紹介し、そのメリットを伝え、利用者の声を書き・・・
というあのうんざりするような、セールス的な文章だ。


更に、もっと重要なのは、記事を書く前の段階で「売れる商品」を選ぶことだ。
売るためには、時には自分の興味を抑えて、ユーザーの興味を重視して、
商品選びをしなければ、成果は上がらない。


こういうことは、商売の常識であり、それ自体何も問題はない。
しかし、私の場合は、やってみて分かったのだが、
そういうことを毎日続けられる体質の人間ではなかったのだ。


つまり、注文率を上げるために、たとえわずかでも自分の興味関心からずれた文章を書くということを、
私には続けることができなかったのだ。


もともと、商売に不向きな体質であるということは、会社員時代に気づいてはいた。
純文学や社会学で人格形成しているため、金儲けに対して、大衆的だとか資本主義的だとか、
批判的な価値観を持っていることが影響しているのかもしれない。


とはいえ、アフィリエイトには、著作権を気にせず書籍の画像を掲載できるなど無視できないメリットもある。
結局、アフィリエイトはあくまで付随的なものとして利用するべきで、
それ自体を目的にすると徒労になる可能性が高いと、私は思う。


さて、以上のような理由から、私はSeesaaの5つのブログを止めた。


そして今度は、テーマを狭めず、自分が書きたいことを自由に書けるようなブログを作ろうと思った。


それで悩んだ末に選んだのが「はてなダイアリー」である。


Seesaaブログもとてもよくできたブログではあった。
サイトデザインをドラッグ&ドロップで自由に変更できたり、
無料でもアクセス解析ができるなど魅力的な機能がたくさんある。


しかし、書店に並ぶ多くの「アフィリエイト指南本」がこぞって推奨しているため、
アフィリエイト目的」というイメージが強くなってきてしまい、どうにもきまりが悪い。


それに「筆記スペース」の小ささも気にきになった。
文章を書く際は、それまでに書いた文章を繰り返し読み直すという作業が、
どうしても必要になるが、筆記スペースが狭いとそれがやりにくくなるのだ。
(ブログソフトを使うという方法もあるが、余計なツールは使いたくなかった。)


そういうわけで、記事内容重視の硬派なブログが多く、かつ筆記スペースの広い、
はてなダイアリー」を選んでみた。


今実際に文章を書いていて、やっぱりこの筆記スペースの広さは有りがたい。
今自分がどれくらいの量の文章を書いてきたのかが把握しやすく、
先の文章を書いていくための意欲も増してくる。


注釈機能などもSeesaaブログにはない機能だ。
細かい部分だが、「文章重視」の気の利いた機能が嬉しい。


はてな記法などSeesaaブログと比べて敷居が高い部分もあるが、
これからまた、ちょこちょことブログというものを書いていってみようと思う。


タイトルの由来はまた別の機会に。
自分なりに精一杯「テーマを狭めない」ものにしたつもりだ。